画像や動画、文章などを簡単に保存するとなると昔ならHDDやポータブルHDDなどに保存していました。最近であれば、ウェブオンラインストレージを使えば簡単に画像や動画、文章を転送して、また共有することができます。代表的なサービスとしてはDropboxやGoogle Drive、OneDriveなどがあります。
今回はRaspberry Piを用いてVPN上で運用するウェブオンラインストレージサーバを構築します。使用するものはownCloudと呼ばれるものです。
#1:サーバのセットアップ
サーバのセットアップを行う。セットアップ済みの場合は、この項目を飛ばしても構いません。
今回使用するイメージはRaspbian Jessie Liteで、Raspbian Jessie With Pixelと同様です。
詳しいことはこちらの記事を参考にしてください。
Raspberry Piで実行するVPN上のWordPress
各種参考項目:
#1:Raspberry Piのセットアップ
#1-1:Raspberry Piに必要なイメージをダウンロード
#1-2:ダウンロードしたイメージをMicro SDに書き込む
#1-3:初期起動の設定
#2:VPNの導入
#2-1:Hamachiへの登録
#2-2:クライアントへダウンロード&インストール
#2-3:Raspberry PiをHamachi VPNに参加させる
#2:サーバに必要な条件を整える
Raspberry PiをウェブサーバとするにはApacheやPHPを導入する必要があります。これがなければ表示することが出来ません。
#2-1:Apache2を導入する
ApacheはHTMLを表示するためのものです。下記のコマンドより導入します。
$ sudo apt-get install apache2
先程ifconfigで調べた自身のIPアドレスをブラウザに入力すると次の表示がされます。
#2-2:PHP5の導入
PHP5を導入する必要があります。下記のコマンドより導入します。
$ sudo aptitude install php5 php5-curl
#2-3:MySQLの導入
MySQLを導入します。途中でMySQLに設定するパスワードを聞かれますので、設定して下さい。ここでは例として”raspass”とします。二度聞かれるのでどちらも同じパスワードを入力して下さい。
$ sudo apt-get install mysql-server php5-mysql
#2-4:データベースの作成
実際に運用させるためのデータベースを作成します。今回は”ownCloud”というデータベースを作成します。因みにMySQLにログインするには例として”mysql -uroot -praspass”で入ることができます。詳しく説明すると”mysql -u[User Name] -p[Password]”となっています。今回はowncloudというデータベースを作成します。
$ mysql -uroot -praspass mysql> CREATE DATABASE owncloud; mysql> exit
#2-5:phpMyAdminの導入
phpMyAdminを導入します。こちらも途中パスワードを聞かれますので問題なければ先程と同じパスワードを使います。嫌だと思う場合は、phpMyAdminで聞かれるパスワードのみを変え、2度目に同じものを入力して下さい。
$ sudo apt-get install phpmyadmin
#3:ownCloudの導入
今回使うオンラインストレージはownCloudを使用します。最新パッケージはこちらをご覧ください。
#3-1:ownCloudをダウンロードする。
$ wget https://download.owncloud.org/community/owncloud-9.1.3.zip $ unzip owncloud-9.1.3.zip
#3-2:Apache上に配置する
Apache上でWordPressを再現する必要があるため、移動します。
$ sudo cp -r owncloud /var/www/html/owncloud
#3-3:権限問題の解決
どうしても生じるのが権限問題です。www-dataに権限を移譲し、設定を執り行います。
$ sudo chown -R www-data:www-data /var/www/html/owncloud
#4:ownCloudの設定
いよいよownCloudの設定に移ります。
#4-1:アカウント作成
『http://[Hamachi IP Address]/owncloud/』にアクセスしてみましょう。お好みのユーザ名とパスワードを作成します。
データベースに接続します。データベースのユーザ名、データベースのパスワード、先ほど作成したデータベース名を入力します。
#4-2:実行してみた
以上