中華タブレットをクリーンインストール(再インストール)する


こんにちは、筆者です。さて、『新・中華タブレットをクリーンインストール(再インストール)する方法』としまして、2016年1月5日に作成した『中華タブレットをクリーンインストール(再インストール)する』がとてつもなく見づらいことに気がついたので修正目的(修正日2017年3月11日)としてこちらを作成した訳です。それでは、よろしくお願いします。因みに、この記事はAnniversary Update適用済みのものとなっています。PDF版はこちらです。

0. 理由・目的

0-1. 理由

さて、クリーンインストール(再インストール)する大きな理由として、中国製である中華タブレットに『何が入っているのか…よくわからない…。』なんていう中国に失礼な理由です。『無駄に数の多い謎のパーティション』と言語設定が『英語+中国語+フランス語』と謎の言語設定に私はクリーンインストール(再インストール)を決意しました。クリーンインストール(再インストール)を行う前に、事前にセキュリティソフトであるカスペルスキー(Kaspersky)を導入してマルウェア(ウィルス及びスパイウェア等)が存在しないかを確認しました。結果として検出されませんでしたが、気持ちの面からもクリーンインストールが望ましいと考え至るわけです(BIOS組込型のウィルスであれば今回のクリーンインストールは全く意味がないですけど)。

通常であれば3~4つという感覚です。全ての中華タブレットがそうではないと思いますが…。最近の日本製パソコンもこんな感じだったような…。

因みにですが、今回のクリーンインストールはWindows 10の設定にある初期化(設定⇒更新とセキュリティ⇒回復⇒このPCを初期状態に戻す)ではありません。何故かと言えばWindows 10の設定にあるクリーンインストールでは本体にある回復パーティション呼び出され工場出荷時に戻るだけでなんら解決に至らないのです(謎の言語ファイルも元通り)。削除したはずの中国語ファイル(中国量販店の宣伝動画?)が復活していたりなど…。

今回はメーカのカスタマイズされたOS(回復パーティション)でクリーンインストールするのではなく、Microsoft社が公式に配布しているWindows 10を使いクリーンインストールを実行します。

0-2. 注意

注意として、普通のデスクトップPCやラップトップPCをクリーンインストールするものとは違い、かなり面倒です。タブレットPCということもあるのでしょうが、中華タブレットであるからにして2倍面倒でした。クリーンインストール中にエラーが発生したり、インストール中にずっとパーセンでーじが変わらないなど…。

これから行うことは全て自己責任でお願いします。必ず成功するとは保証できません。

1. 準備・確認

1-1. OSの確認

今回クリーンインストールに使用した端末には、デフォルトでWindows 10 Proが最初から導入されていました。これをMicrosoft社が公式に提供するWindows 10を導入します。それを使いクリーンインストール(再インストール)という形になります。もし、実行する端末がWindows 10でない場合はWindows 10にアップグレードを行ってからクリーンインストール実行をおすすめします。

1-2. BIOSが対応しているかを確認

BIOSを確認し、BOOT項目を開いて下さい。その次にUSB BOOTに対応しているかを確認してください。外部ストレージからインストールメディアが読み込める状態であればUSB BOOTに対応していなくても構いませんが、基本的にUSB BOOTをおすすめします。またUSBポートがない場合(Micro USBなどしかない場合)にはOTGケーブルを使いUSB BOOTを実行します。USB BOOT等のインストールメディアを読み込む項目がない場合でも、EFI SHELLが使える状態であれば、EFI SHELLを使いクリーンインストールを実行することも可能です。

BOOT項目確認。EFI Shellの選択。

1-3. 必要な機材

必要な機材としては以下の表を参照してください。

No.部品名備考
1OTGケーブルMicro USBにしか対応していない場合
2USBハブ必要に応じて
3USBメモリ推奨は4GB以上ですが、8GB以上をおすすめします
4キーボードBIOS・初期セットアップウィザードに使用するためブルートゥース等は非推奨
上:OTGケーブル 下:USBハブ及びUSBメモリ、無線キーボードと無線マウスのアダプタ

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1-4. バッテリー状態の確認

バッテリーを100%の状態で実行することを強くおすすめします。クリーンインストール中は消費電力が多く、途中で電源が切れてしまう事態が起こる場合があります。そうなると失敗する場合が多いです。

2. クリーンインストールの準備

2-1. クリーンインストールメディア準備

Windows 10のメディアを準備する必要があります。USBメモリにWindows 10を書き込みインストールメディアを作成します。Microsoft社 公式サイトよりツールをダウンロードを行います。ページ下方にある『ツールを今すぐダウンロード』をクリックし、実行します。必要な項目にチェックをしメディアの作成を行って下さい。

アーキテクチャは端末にあったものを選択してください。32 ビット64 ビット若しくは両方があります。

メディア作成ウィザード

2-2. ドライバーの吸い出し(最重要)

ここが一番重要です。タブレットからドライバーを吸い出す必要があります。理由として、ドライバーを配布(再ダウンロード)できない場合があるからです。今回使用するソフトウェアはDouble Driverというもので、こちらをダウンロードしてください。窓の杜からダウンロードすることもできます。以下にざっくりとした使い方を残しておきます。

2-2-1. Backupの選択

2-2-2. Scan Current Systemの選択

2-2-3. Select ⇒ ALLの選択

2-2-4. Backup Nowの選択

2-2-5. 場所の選択

バックアップファイルはUSBメモリ等に保存してください。

Structured Folder (Default)の選択

2-3. ドライバの吸い取りを行っていない方・異常だった方

ドライバの吸い取りが出来なかった・異常であった場合の方へのアナウンスです。TECH Tabletsさんでドライバーが公開されています。各対象機種のドライバーをダウンロードすることも可能です。

筆者自身は使ったことがありませんので実際にどうなっているかは未知ですのでご注意ください。

2-4. 最終確認と警告

クリーンインストールするタブレットの中のファイルは全て消えます。重要なファイルはUSBメモリ等にバックアップすることをおすすめ致します。

3. インストールの実行

3-1. タブレット本体のシャットダウン

インストールを実行するために本体を一度シャットダウンする必要があります。初期化するので強制終了でも問題ありません。

3-2. インストールメディアの読み込み

インストールメディア(USBメモリ等)をタブレット本体に接続し、認識させます。

3-2-1. USB BOOT等でインストールを行う方

本体を起動させBIOS画面を開きBOOTでUSB BOOTを選択し起動するとWindowsの読み込みがはじまります。

3-2-2. EFI SHELLでインストールを行う方

EFI SHELLを用いてWindows 10をインストールすることが可能となっています。

USB BOOTとは違いターミナルが出現します。次にUSBメモリを選択してください。今回だとfs3ですが各タブレットによって違いが現れます(fs1、fs4など)のでそこは探し当ててください。fs3に移動して指定したファイルを起動させます。因みにキーボードがUS(米国)仕様になっている場合がほとんどなので『:』を入力したい場合は『Shift+れ』で打ち込むことができます。その他は自力で探してみて下さい。

Shell> fs3:
Shell> ls
Windows 10 のインストールメディア fs3の場合

中身がWindows 10のインストールメディアであることを確認してください。次にefiで起動させます。

Shell> cd efi\boot
#32 ビットの場合
Shell> bootia32.efi
#64 ビットの場合
Shell> bootia64.efi

これにて実行されいます。

3-3. Windowsのインストール開始

指示に従ってインストールを実行してください。再インストールですので今回は『プロダクト キーがありません(I)』を選択して進みます。対象のエディションが出てきたら端末が使用しているエディションを適切に選び次に進みます。

ライセンス認証画面

次にインストールの種類を選びます。

インストールの種類を選択

全てのパーティションを削除して以下の図のようにしてください。完了したら進んで下さい。

パーティションを全て消す

3-4. 放置とエラー対処

インストールが開始されたらしばらく放置となります。インストールが進まないようであればこの部の3-1からやり直して下さい。

また、インストール完了後何故かマウスとキーボードが動作しない場合があります。このような場合には強制終了を行って下さい。強制終了後きちんとOSがインストールされているかを確認し、不完全であるようなら、3-1からやり直して下さい。

4. インストール後の設定

4-1. ドライバーの復元

ドライバーの復元にはバックアップで使用したDouble Driverを起動します。バックアップしたフォルダとDouble Driverをタブレットに入れ、Double Driverを起動させます。

4-1-1. Restoreをクリック

管理者権限について聞かれるので『OK』を押す。

Restoreを選択

4-1-2. Locate Backupをクリック

Locate Backupを選択

4-1-3. Other locationをクリック

バックアップしたフォルダを選択します。

Other locationを選択

4-1-4. Restore Nowをクリック

ここでは全てを選択する必要がないと考えます。自動で選択されているものをとりあえずRestoreして様子を見ます。

Restore Nowを選択

たまに画面が暗くなる場合があります。その場合しばらく、放置してから強制終了してください。

4-2. バックアップが正常であるかを確認する

4-2-1. 正常にインストールが終わった場合

再起動後インターネットに接続できますか?接続できたのであればあと少しです!4-3に移動してください。

4-2-2. 何らかの異常が発生しドライバが追加されない場合

4-1-4で説明した部分的インストールでは対処できないものとして、全て包括的にインストールします。

包括的インストール

4-3. Windows Updateを行う

Windows Updateを行い不足している更新データやドライバをインストールします。

5. まとめ

5-1. セキュリティソフトの導入

セキュリティソフトの導入を推奨します。Windows 10のデフォルトであるWindows Defenderでは心許ないです。おすすめは動作の軽いESETまたは強固なセキュリティのKasperskyです。

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5-2. 最後に

リニューアルに結構時間がかかりましたが、これで見やすくなったハズ!

以上

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“中華タブレットをクリーンインストール(再インストール)する” への15件のフィードバック

  1. 電源ボタン+ボリューム↑同時押しでブートマネージャーに進めます
    ここまで進むと無線キーボードは使えました

    usbブートが無くEFI SHELLがつかえる状態だったので
    此方の記事はとてもたすかりました

  2. 記事読ませていただきました。
    私のタブレットはWindowsがクラッシュしたので再インストールをしたいのですがいくつか質問させてください。
    まず、「3-2-2 EFI SHELLでインストールを行う方」のところで
    fs3でない場合は自分で探し当ててくださいとのことですが
    数字を0~9で順に変えればいいのでしょうか?
    まったくUSBメモリーが表示されません。
    起動順位のところでUSBメモリーは表示されているので最初に起動するように順番は変えました。
    もう一つは、認識されてはいるがUSBメモリーの転送速度などの推奨スペックはありますか?
    私のタブレットは
    Cubi iWork8 Air
    OS: Windows 10 + Android 5.1
    CPU: Intel Atom X5-Z8300
    RAM: 2GB
    ストレージ: 32GB
    です。

  3. 返信ありがとうございます。
    やはりUSBの中身が表示されません。
    USBの相性でしょうか?
    FAT32でOKですか?

    • FAT32、NTFSとも対応しているようです。
      そもそもですが、Microsoft社のWindows 10書き込みツールを使用すれば問題ないと思われます。公式ツールがフォーマットから書き込みまで行うため。

      USBメモリの相性ですが、使用しているUSBの規格を変えてみることをオススメします。
      これは私自身の経験なのですが、USB 3.0に対応している中華タブレットにUSB 3.0のメモリを挿してもBIOSに表示されないことがありました(汗)
      OS上では認識するんですけどね(笑)

      もしよければUSB 2.0を使って試してみるというのはどうでしょうか?

  4. アドバイスありがとうございます。
    USB2.0の16GBメモリーを新たに購入し試しましたがやはりUSBの中身が表示されません。
    BIOSで起動順位を選択するときにはUSBが表示されるという状態は手持ちのどのUSBメモリーでも同じです。
    BIOSのSave&ExitのBoot OverrideでUSBメモリーが表示されており
    それを選択してもOS選択画面に戻ってしまいます。
    もしかして物理的にタブレット側のUSBの差し込み口がダメなのでしょうか?
    それにしてはUSBメモリーがBIOSに表示されているし・・・。
    BIOSを工場出荷状態に戻す方法とかありますか?
    あとドライバーの問題とかは確認の方法ご存知でしょうか?
    別に急いでいるわけではありませんし、思いついたときにちょっと試す程度でやっているだけですので、また何かアドバイスください。

  5. 返信遅れて申し訳ありません!

    BIOS自体を初期設定にすることは、多分可能かと思います。

    もしWindows 10がインストールされている状態であれば、OS側から起動を指定することも可能です。
    よろしければお試し下さい。

    =>Windows 10
    “設定”=>”更新とセキュリティ”=>”回復”=>”PCの起動をカスタマイズする”=>”今すぐ再起動”=>”デバイスの使用”
    で行ってみて下さい。

  6. できました。
    私の場合はUSBメモリーが認識されなかったのですが
    フォーマットの時にNTFSでボリュームラベルをWINPEにするとすんなりできました。
    ライセンス認証もばっちりです。
    しかし、私の場合は突然起動しなくなったのでドライバーの用意ができていなかったのですが、こちらで紹介されているTECH Tabletsさんで公開されているドライバーをDouble Driverであてて解決できました。
    あとは、突然のシャットダウンやアプリによって音声が出たりでなかったりというあたりを調整すれば完成です。
    ありがとうございました。

    • あまりお役に立てず申し訳ありませんでした…。
      無事解決に至って筆者は嬉しいです!

      多少の不具合は筆者もあります。
      しかし、何回か再インストールを繰り返すと直ったりすることもあるので…。
      でも結構大変!

  7. 孫用に買ってあげたV975Wがクラッシュした為に何とか復旧を試みたのですが何ともならなくなり、再インストールをしたいのですが、システムドライバーが無くてインストールが出来ません。

    上記のサイトではV975Wのシステムドライバーは無くてどうにもなりません。
    孫には諦めてもらうしかないようです。

  8. 初めまして!!

    こちらのサイトを見て、F6proをクリーンインストールを行ったのですが2in1 PCなのでタブレットモードにした時に以前はキーボードロックされてたのですが今はキーボードロックがされていないのですが対応策はなにかありませんか?
    ドライバーは事前に抜き出して、念のためこちらのサイトのリンクからダウンロードしたF6proのドライバーも入れなおしたのですが解決できず…なにか方法があればお知恵をお貸しください汗。

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